ジュエリーやアクセ、自分で作ってみない? - 手作りジュエリー最初の一歩。

ジュエリーを作ってみたいけど、作り方や、「何をどうしたらよいのかわからない」、そういう人の為に、このページに特徴やポイントをまとめました。

まず、宝飾製作というのはザックリ大別すると、 純銀粘土を使う方法と、鋳造して作るロストワックス技法、そして地金を直接加工する彫金、の3つに分かれます。

銀粘土に、ロストワックスに、彫金。これら3つは、それぞれで必要な道具や材料、知識というのが少しづつ違います。(共通する部分も多々ありますが。)

以下の項目では、この3つの作り方について簡単に解説します。 それぞれ一長一短なので、自分が作りたいアイテムや、自分に合いそうなもの、 予算などを検討し、選択してみて下さい。

銀粘土

3つの技法の中では、一番手軽に始められるので、ホビーとして多くの人に親しまれています。 今はロストワックスや彫金で本格的にジュエリー作りをやってる人の中にも、「始めはこの銀粘土からスタートしたよ」という人がわりといます。

銀粘土は、純銀の微粉末と水、そしてバインダーという結合材が全て混ざり合った状態で粘土状になっていて、普通の粘土と同じような感じで造形ができます。

成形した銀粘土は、乾燥させて水分をとばした後に高温で焼成すると、 粘土中の不純物が焼き切られ、純銀分だけが残り、それが銀のアクセサリーになるという仕組みです。

銀粘土には、相田化学工業が販売しているアートクレイシルバーと、 三菱マテリアルが販売しているPMC(Precious Metal Clayの略)があります。

長所

初心者用に銀粘土と道具が一式セットで売られていることが多いので、とっつきやすい。(スターターキットなど。)

粘土細工感覚でシルバーアクセサリーを作ることができる。

銀粘土の入手が比較的容易(東急ハンズやクラフト系ショップ、ホームセンターなど) で、最初から道具などを沢山揃える必要がない。

焼成については、ピアスなどの小さいアイテムを作るなら、 家庭用のガスコンロやアウトドア用の携帯ガスバーナーなどを使っても間に合う。

リングやペンダントなどの焼成は、専用の電気炉などを購入するか、東急ハンズなどに頼めばやってくれる。

短所

ロストワックスや彫金で作る場合に比べると、 銀粘土自体の値段が割高に感じるので、沢山作ろうと思うと材料費がかかる。

手でこねるだけでは角や面を出したり、シャープな形を作るには難しく、それにはヤスリなどを使ったり作り方を工夫する必要がある。

焼成をキッチリして、完成度の高いアクセサリーを作ろうと思うと、電気炉の購入が欠かせないが、そこそこ値が張る買物となる。

銀粘土は焼成すると粘土の状態の時よりも収縮するので、特にリングを作る場合は収縮を考えて作らなければならない。

極端に細いものや、焼成し足りない部分などはヒビが入ったり割れる場合がある。

ロストワックス

趣味のジュエリー・アクセサリー作りから、市販されているものまで、幅広く用いられている技法です。 鋳造(キャスト、キャスティング)によって作られています。

ロウソクの蝋に似た「ワックス」と呼ばれる材料で原型を作り、 それを石膏で型取りして高温で焼くと、蝋であるワックスは外へ流れ出て(ロストは失う、無くなるの意味)、石膏の型だけが残ります。

その石膏の型に溶けた貴金属を流しこんだ後に石膏型を壊すと、中のワックスは貴金属に置き換わっているという仕組みです。

長所

硬さや形状が異なるワックスを使い分けることで、様々な作品を作ることができる。

硬さは、一番硬い部類に入るハードワックスで、彫刻刀で楽に彫れる程度の硬さなので、 基本的に造形はしやすい。ソフトワックスだと手の熱でも変形するものがある。

形状は、リングやブロック、シート、粘土状など様々。

銀粘土に比べると、ワックス自体の値段が安い。 それに強度もそこそこあるので、加工・修正をスピーディにこなすことができる。 銀粘土のように乾燥させる手間もいらない。

必要な道具は、作るアイテムにもよるが、こだわらなければ身の回りにあるもので代用が可能。 (ある程度まで。それなりの完成度にしようと思うと、やはり専門の道具を揃えた方が良い。)

短所

一番のネックは鋳造。 自分で鋳造までこなして…ということになると、専門知識や技術、設備がある程度必要で、 そこを取得するには経験を積まないといけない。

趣味でジュエリーを作る場合は、鋳造は業者に頼むことになると思うが、 関連業者は都市部(特に東京、大阪)に集中しているので、 地方に住む人にとっては、やってくれる所を探すのが結構面倒かも。

個人で鋳造発注出来るメジャーどころは、東急ハンズ(店舗数が多いが値段が高め)、コモキン(東京)、シーフォース(東京)あたり。

だいたいのところは連絡してからワックスを郵送すれば、鋳造して送り返してくれる。 他にも、ネットで探せばいろいろ見つかる。

鋳造技術は、業者によって仕上がり具合や値段が違うので、いろんなところに出してみて、 自分に合う所を探すしかない。それが肝心かつ、面倒なところではある。

この技法は、ワックスが地金になった時の重さ(シルバーの場合は、ワックスの重さ×10.4=地金の重さ)を考えておかないと、鋳造後に思わぬ重さになってしまうことがある。もちろん重くなると、その分コストがかかる。

鋳造は、表面に多少「ス」(小さなヘコミや荒れ)が入ってしまうのは避けられないのだが、 業者の技術レベルや作ったものによっては、大きく凹んでしまう場合もある。

彫金

本来は、金工における金属を彫る技法のことですが、 ジュエリー作り全般のことをこう呼ぶ場合もあります。 地金を直接削ったり、叩いたり、曲げたりして作る技法です。

長所

地金の硬質感を生かした作品製作に向いている。 特に、タガネ彫りしたものは独特の質感で、銀粘土やロストワックスだけでこれを再現することは難しい。

頼れるのは自分の腕のみで、技術の差が仕上がりにハッキリと出る。 そういう点が厳しいところではあるが、銀粘土における焼成や、ワックスでの鋳造など、外的要因で失敗することを心配しなくてよいのは精神衛生的に良い。

道具さえ揃えてしまえば、かかるコストは地金代のみ。

出来上がっていく様が目の前で見えるので、やってて楽しい。モノ作りの醍醐味が体感できる。

短所

作品表現に豊かさを出そうと思うと、熟練して技術を身につけないと難しい。

最初に、まとまった道具を揃えるお金がある程度必要。

要求される技術が、銀粘土やロストワックスに比べると高めで、 基礎的な技術(ロウ付けなど)の習得に時間がかかる。

地金は硬いので加工に力が要り、時間もかかる。

金属は「加工硬化」といって、叩いたり曲げたりしてるうちに硬くなってしまう。 そのため、マメに「なまし」(高温で熱してから水で急冷すると軟らかくなる)という作業をしなければいけない。

あと、地金同士を接合するための「ロウ付け」(要は溶接)という技術も不可欠で、そのためには小型でもいいのでガスバーナーが必須。

以上、1ページにまとめたので少々長くなりましたが、それぞれのポイントや特徴としてはこのような感じです。

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