武庫川河川敷のコスモス畑
武庫川河川敷のコスモス畑が見ごろを迎えています。 このコスモス畑、ここいら辺では結構有名らしく、開花時期の週末や休日は多くの人で賑わいます。 場所は、甲武橋の少し北側。尼崎側の河川敷です。コスモス畑のすぐ北側には、兵庫県動物愛護センターがあります。
かなり広い面積にわたってコスモスが植えられているので、一斉に開花するとすごくキレイです。
対岸(西宮側)の河川敷から見るとこんな感じになります。ピンクとオレンジの部分は全てコスモスです。
あまり雨が降らないこの時期は、武庫川の水量が比較的少ないので、堰(せき)の上を歩くことができます。
ここを渡ってコスモス畑に行きましょう。

堰の半分くらいまで来ると、階段状になった水路があります。これが堰にある唯一の切れ目です。
6日ほど前にまとまった雨が降ったので、少し水かさが増しています。
画像で見るとすぐ渡れそうな感じがしますけど、実際の幅はけっこう広いです。 少し勢いをつけて飛ばないと、川にはまってしまうかも。 流れが早く、深さもそこそこありそうな感じなので、小さい子供や脚力に自信が無い人はやめておいた方がいいかもしれません。 少し遠回りになりますけど、甲武橋を渡った方が確実です。
武庫川の堰を無事に渡りきると、コスモス畑に到着です。

こういうところでお弁当を食べると気持ち良さそうですね〜。

コスモスのことを詳しく解説した立て看板も立ってます。
コスモスの管理は、全てボランティアなんだそうな。 「髭(ひげ)の渡し花咲き会」というグループが中心になって行っているようです。 これだけ大きな規模のコスモス畑が、ボランティアで維持されているっていうのは素晴らしいですね。
「髭の渡し花咲き会」という変わった名前は、これが由来みたいです。

解説板の側に老人像が建ってます。
西宮側の河川敷にも、髭の渡しについて記した小さな看板が立っています。

西宮側の扱いは非常にあっさりしていて、年季の入った看板が道端にポツンと立ってるだけです。
でも、看板に書いてある内容は、こっちのほうが若干濃いです。
西宮側と尼崎側、両方の看板に書いてある解説をまとめると、だいたい以下のような感じになるかと思います。
- 昔、この付近には、武庫川を越える西国街道の渡し場があった。
- 渡し場周辺には、茶屋や立場(人足の休憩所)があり、その中の一つが「髭茶屋」だった。
- その茶屋を営む髭の老人は、渡しのことに多少関与していたらしく、 それが元となり、この渡し場はいつしか「髭の渡し」と呼ばれるようになった。
- 髭の渡しという名称は通称で、正式なものではない。
- 水量が少ない時は仮の橋で、増水時は人足の肩車(チチクマと言うらしい)で人を渡した。
- 参勤交代の大名もこの渡しを利用していたらしい。
- 渡し賃は方法によって異なったが、諸大名や公用旅行者、武士、僧侶などは無料だったとのこと。
- 渡し場の関係村へ心づけを渡している大名もあったとか。
- 初期は人手による渡しが中心だったが、利用者の増加により、後は船での渡しも行われるようになった。
- 渡し場は江戸時代から明治時代の終わり頃まで続き、下流に甲武橋が作られると、渡し場はその役割を終えた。
日頃から見慣れてる景色にも、こういう歴史があるんですね〜。身近な場所の歴史を知るっていうのはなかなか面白いかも。 遠くにある観光地なんかよりも、ずっとイメージがわきやすいし。 地域に対する愛着がグッと深まりそうです。なんかちょっと得した気分になりました。