皆既月食を見よう
皆既月食当日(2007年8月28日)の朝、天気は予報どおり曇り。 しかし、雲はそんなに分厚くなく、うっすらと青空が見えているところもあり。 前日は良い天気で月がよく見えてたのになぁ。 この感じだと、皆既月食を観測できる確立はかなり低そう。 今日は一日中、空模様を気にしながら過ごすことになりそうです。
皆既月食の前夜に撮った月
月の写り具合を確かめる為、皆既月食の前日(27日)に試し撮りをしました。

何でこんなに月の色が違うかというと、カメラのホワイトバランス(WB)を変えて撮ったからです。
燻し銀のような色になっている月は、WBを「オート」にして撮りました。
黄色味を帯びた月の方は、WBを「屋外」にして撮っています。
一般的な「月」のイメージに近いのは黄色っぽい方かな。シルバー系の月もなかなか渋くて魅力的です。
皆既月食(a total eclipse of the moon)とは何ぞや?
月食(a lunar eclipse)は地球の影に月が隠れる現象です。

図はかなり適当なので、あんまり役に立たないかも。まあ、参考程度にということで。
上のような書き方だとしょっちゅうありそうなことのように思えますが、 実際には地球と月の通り道にズレがあるので月食になることは稀です。 太陽に照らされてできる地球の影には、本影と半影があります。 本影の部分に月がかかると月食になります。 さらに、月全体が本影の中に入ると皆既月食になります。
半影の部分に月がかかる半影食の場合は、月食とは呼ばないようです。 半影食の時は月が欠けることはなく、少し暗くなる程度です。
皆既月食の月はなぜ赤いのか?
本影の部分は真っ暗というわけではなく、わずかに赤い光が残っています。 その赤い光が月を照らすので、皆既月食の時は月が赤っぽく見えるのです。
では、どうして赤なのか?太陽の光は地球の大気を通ると本影の方へ屈折します。 なぜかというと、地球の大気がレンズの役割を果たしているからです。 屈折した光は本影の中へと進もうとしますが、赤以外の光は散乱に弱く、大気中でほとんど散ってしまいます。 その結果、本影の中に残る光は、散乱に強い赤だけになるのです。
皆既月食は見られたのか?
いよいよ皆既月食の本番がやってきました。 夜になっても相変わらず空は曇ってましたが、雲の隙間から皆既月食を見ることができました。 時間は19時10分から20分ぐらいまでだったかな。皆既月食の月は暗赤色でした。 この皆既月食をなんとか写真に残そうと思って、カメラの設定を色々といじって撮ってみましたが、月が暗すぎて無理でした。 まあ、皆既月食を肉眼で見られただけでも良しとしましょう。 このあとすぐ、月は雲に隠れて見えなくなってしまいました。
部分月食キター!
次に月を拝むことができたのは21時06分。皆既月食はこの時点で既に終了していましたが、月食の終盤を捉えることができました。 次の4つの写真は21時06分と11分、16分、そして月食が終了する間際21時19分のものです。 21時06分の時は、月が少し雲に覆われていたのでモヤっとした写真になってますが、 残り3つの月食写真は比較的クリアに撮れてると思います。 月食終盤の数分間だけですが、こうして並べて見るとその様子が分かりますね。
半影食の様子
この写真は21時43分のものです。

この時、月は本影から出て半影を通過中です。

一応、地球の影に入ってるから、普通の満月よりはいくらか暗いのかもしれませんが、私には違いが分かりませんでした。
「ほんまにこれで影に入ってるん?」っていうぐらい明るかったです。半影食を見極めるのはかなり難しそうです。
地球の影を完全に脱した満月も見たかったんですが、その時間は雲がかなり多く、月を見ることはできませんでした。
月って他の天体に比べてものすごく明るいから写真に撮りやすいですね。身近な被写体として結構いいかもしれません。 撮り甲斐があるから、次回の皆既月食も頑張ってみるかなぁ。ちなみに、次回の皆既月食は2010年12月21日だそうですよ。