私、実は高度難聴なんです。

今日は病院の耳鼻科へ行ってきました。私、実は、子供の頃から左耳がほとんど(というか、全く?)聞こえないんですわ。

もう、いつからかわからないくらい小さい頃からかなぁ。「聞こえない」ことを自覚したのは、小学校の健康診断の時だったような気がする。

聴力検査で左耳だけ全然聞こえなかったんだけど、子供ながらにそれがなんか怖かったんでしょうね。 「なんか皆と違う」ということがその場で発覚するのが怖くて、受け入れたくなかったんでしょう。

その場しのぎでボタンをでたらめに押して、本人的には「なんとかバレずに済んだぜ〜」とか思ってたけど、まあ専門家であるお医者さんには当然バレますわな^^;

聞こえないことを親に知られたくなくて、その後もらった「病院で精密検査を」という学校からのお知らせも捨てちゃったっけ。

※大人になって母から聞いた話によると、親にはお知らせ通知だけでなく、学校から直接連絡がいってたそうです。そりゃそうですわな。子供の耳が聞こえないって一大事ですから^^;

でも、なぜ、学校から通知を受けつつ、その後病院に検査を受けさせにいかなかったのか?それは記事の後半で。

なぜ今さら病院へ?

聞こえないっつっても、それは左側だけだったんで、不便を感じつつも、今まで何とか生活はできてました。 今までやってこれたから、これから先も別に大丈夫だとは思う…。

なら、なぜ今になって病院で検査を?

35歳を過ぎて、婚活なんかもするようになるとですね、初対面の人と会話することも多くなるわけです。

そういう場に行くと、私は、なるべく相手の声がよく聞こえるように、自分の右側に女性が来るような立ち位置・座り位置を選択するわけですが、 それだとどうしても限界があるというか、会場の席配置などによっては、自分の左側にいる女性と話さなければいけないシチュエーションというのがどうしても出てくるわけです。

聞こえないこと自体は、もう子供の頃からのことで、「当たり前」という認識なので、コンプレックス的な感覚っつーのはほぼ無いんだけど、 やっぱり初対面の人に「あ、私、左耳が聞こえないんです。」っていうことは、正直あまり言いたくない。

気の知れた友達(難聴のことは友達にも大っぴらには言ってないので、知らない子もいると思う。)なら、 聞こえなくても、「え?何?何?」って何回も繰り返し聞き返せるけど、初対面の人にそれはちょっと…ですよね^^;

しかも、婚活パーティーっつーのは、皆の話し声がいろいろ飛び交う(特に1対1会話の時)場であり、 会場内もザワザワしてることが多いので、相手の声が余計に聞き取りづらかったりします。

なんかそういう、「本来の目的以外のことでいろいろ気を使わなきゃいけない」っていう状態は、結構ストレスたまるじゃないすか?

なので、今後のためにも、ここはちょっと病院にでも行って、 「治りそうなら治す」、「無理だとしても、今自分がどういう状態なのかをハッキリさせる」ということになったわけです。

っつーわけで、市内の中央病院へ。 母に相談したら、「街の耳鼻科より、設備とか揃ってる大きい病院行ったほうがいいんじゃね?」ということだったので、ここにしました。
西宮市立中央病院

受付を済ませて耳鼻科へ行くと、待ってる患者さんが結構いました。 症状や今の健康状態などを受付票に記入して、待つこと1時間以上。

「初診の方が多いので、申し訳ありませんが、お時間かかります」と言われたから、まあそれなりに覚悟はできてたけど、それでも長い…。 総合病院の待ち時間は、思ってた以上に長かったっす^^;

で、私の診察。

(※以下の文は、先生が言ったことそのままというわけではなく、私の補足が加わっているので、医学的に正しくないことが含まれてるかも。 まあ、そういうことを加味してお読みくらはい。)

先生:(私が記入した受付票を見ながら)「小学生頃から聞こえないんですね〜。今までそういう病院にかかったことは?」

:「ないです。自分で自覚したのは、学校の健康診断の時ですね〜。聴力検査した時に。 まあでも、その後、特に支障ないんでほったらかしにしてました^^;」

先生:「あ〜、小さい時は、聞こえる聞こえないの感覚がまだよく分からなかったりしますからね〜。ふんふん、なるほど。 小さい頃に、おたふく風邪にかかったかどうかって覚えてます?」

:(ん?あったっけ?どっちかよく覚えてないので)「たぶん無いと思います。」

先生:「今までめまいとか耳鳴りが起きたことは?」

:「ん〜、特にないです。」

先生:「後天性の難聴だと、わりとめまいとか耳鳴りが出ることが多いんだけどね〜。」

「難聴が発症してから何十年と、だいぶ時間が経ってるので、今から聴力を回復するというのは正直難しいと思いますが、 今どれくらいの聴力があるのかということと、これから先、気をつけないといけないことなんかがあるので、聴力測定しましょう。」

:「はい、わかりました。」

前の患者さんが聴力検査中なので、しばし待ち時間…。(待ち時間2回目)

聴力検査開始

聴力検査って、普通の健康診断なんかでやるやつかと思ってたら、そういうのとは設備からして違う…。 なんか診察室の片隅に、「聴力検査室」なる専用の小部屋があって、そこでヘッドフォンつけてやるんですわ。

部屋はドアを締め切るような形になっていて、完全防音とはいかないまでも、かなりそれに近い感じで、外の雑音がなるべく入らないような構造になってました。

ヘッドフォンも、耳にピッタリつくよう、締めつけがちょっとキツかったっすね。これも余計な雑音が入ってこないようにということなんでしょう。

検査自体は普通の聴力検査と一緒で、音が聞こえてる間だけボタンを押すというもの。

最初は普通に、片耳づつ両耳を検査。(検査しない方の耳は無音)

それから片方の耳に雑音を入れてもう一回。

(右耳を検査する時は、右側からは「ピー」とか「プー」とかいう検査音が、左側からは「ザー」とか「ゴボゴボ」とかいうノイズが流れてくる。)

雑音を入れるのは、聴力の左右差が大きいからだそうな。私のように左右の聴力差が著しく大きいと、 悪い耳の方に流した検査音を、良い耳の方で聞いてしまい、それを「聞こえた」というふうに判断してしまうことがあるらしいっす。

ヘッドフォンも、普通のやつと、なんか耳の後ろ側にあてる変わった形のヘッドフォン、2種類使いました。 耳の後ろにあてるヘッドフォンは、鼓膜を使って聞いてるという感じではなく、頭蓋骨を伝わって頭の中に直接聞こえてくる感じ。 骨伝導ってやつですかね?

:「この2種類のヘッドフォンって、どう違うんですか?」

看護師さん:「2回目に検査(骨伝導の方)した方が、1回目のより良い結果であれば、回復する可能性が高いんですが、 この結果を見るとほとんど変わらないので、ちょっと厳しいと思います。」

(他にもいろいろ話してくれたんですが、私にはイマイチわかりづらいというか、具体的にどやねん?と思ったので…)

:「私の左耳の聞こえ具合って、日常のレベルでいうと、どの程度なんですかね?」

看護師さん:「さっき、おばあちゃんいたじゃないですか?(私の前の順番で診察受けてた)あの方ぐらいです。 全く聞こえないわけではないけれど、かなり遠いという感じになります。」

「耳元まで近づいて大きな声を出せば、なんとか聞こえるかなというレベルですね。」

「また、先生から詳しい説明がありますので、しばらく外でお待ち下さい。」

ということで、その結果を聞くために再び待ち時間…。(待ち時間3回目)

先生の診断結果を聞く

先生:「難聴の人は、聞こえない方の耳のせいで、良い方の耳にも影響が出ることがあるんだけど、 この結果を見ると、右耳への影響はないみたいですね。」

:「難聴の方の耳に引きずられて、良い方の耳も悪くなったりすることもあるってことですか?」

先生:「そうですね。幼少期に高度難聴を発症すると、成人した20歳頃にめまいとか耳鳴りが出ることが多くて、 それがまたおさまって、しばらくするとまたシンドイ状態になる。」

「それを繰り返すことによって、良い方の耳の聞こえが少しづつ悪くなってくるということがあるんです。」

「ある日いきなり、ドーンと聞こえなくなれば、誰でも聞こえなくなったということに気づくんだけど、 良い状態と悪い状態を繰り返しながら、少しづつ悪くなっていくから、自覚症状が無いという場合もあるんですね。」

「ほぼ大丈夫(これ以上悪くはならないという意味で)だと思いますが、念のためにCT撮っときましょうか。 まれに、耳の周辺にあるリンパが少しづつ漏れてたり、炎症を起こしてたりという人がいるので。」

「まあ、今まで病院にかからずこれたということは、この先、このことで耳鼻科にいくこともおそらくないでしょうし。」

:(まあ、そうやな。この検査で特に異常なかったら、この先耳鼻科行くこともないやろうし。 この症状についてはここで完結ということにしとくか…。)「はい、お願いします。」

で、内耳CT検査っつーのを受けることになったんだけど…

看護師さん:「すいません、CT13時からなんで、それまでしばらくお待ちいただくことになりますけどいいですか?」

:(ただいまの時間、12時半…。まあしょうがないか。)「はい。13時になったらまた来たらいいんですよね?」

看護師さん:「13時になったら、この用紙を持って直接CT検査室に行ってください。で、終わったらまたここに帰ってきて下さい。」

というわけで、約30分ほどの待ち時間に突入。(待ち時間4回目)

ちょうどお昼時だったんで、病院内の食堂でも行って、ランチメニューの写真でも撮ってこようかと思ったんだけど、 敷地内は携帯電話禁止なんだった…。指定された場所でのみ、使うことは出来るんだけど、院内地図みたら食堂は無理っぽい。

でもまあ、お昼食べるにしても時間的に中途半端な感じだったんで、言うてる間に時間になるやろうと思い、 近くのコンビニへ。雑誌立ち読みして時間潰してました。

CT終了後、その結果を聞くために、また待ち時間発生。(待ち時間5回目)

CT検査の結果を聞く

先生:(先ほど撮ったCT画像をパソコンでウニウニ動かしながら) 「左耳の中身も、右耳と変わりないから、奇形とかによる難聴ではないみたいだね。構造的にも特に問題無いし。 ということは、たぶんおたふく風邪からくる難聴かな。」

:「ふんふん…。で、回復する余地みたいなのってあるんすか?」

先生:「こういう難聴の治療には、人工内耳を入れる方法があるんだけど、 小さいときに発症して、その後特に処置せず、大人になってしまうと、埋め込んでも難しいでしょうね。」

「言葉を話したり、耳で聞いたりする脳の回路っていうのは、5〜6歳くらいで固まってしまうので、 人工内耳を入れるなら、それより前がいいんですよ。」

「それを過ぎてしまうと、脳が『聞く』という能力を手に入れないまま固まってしまうので、 人工内耳を入れても効果が薄いんです。」

:「つまり、人工内耳を埋め込んだところで、私の場合は、すでに耳と脳が繋がっていないような状態 (脳が耳の部分を耳として認識していない状態)だから、 ほとんど意味が無いということですか?」

先生:「まあ、そういうことです。」

:「補聴器なんかもありますけど、それもあんまり意味ない?」

先生:「そうですね。ほとんど効果はないでしょう。 リハビリっていう選択肢もありますけど、おそらくかなり苦労しますし、その苦労に見合う成果は…。」

「良いほうの耳を大切に使っていくしかないですね。」

「耳鳴りやめまいがするとか、右耳の方も何か調子がおかしいとかなってきたら、 そういうことに詳しい先生に診てもらって下さい。同じ耳鼻咽喉科でも、専門が違うと分からなかったりしますから。 例えば、アレルギーなんかが専門の先生は、難聴にはあまり詳しくなかったり…とかね。」

:「そうですか。わかりました。」

帰宅後…

:「どうやったん?」

:「元通りにはならないってさ。難聴の原因が、おたふく風邪っぽいみたいなこと言われたんやけど、 小さい頃におたふく風邪ってかかったっけ?」

:「かかったけど、あんたの難聴はそれが原因じゃないって。先天性のもんやわ。前なんか言わんかったっけ? あんたがお腹にいる時に私が風疹にかかって、あんた黄疸で生まれてきたやろ。」

:「あ〜、そういえばなんか言ってたね、そんなこと。今それ聞いて思い出した。」

:「それでなんか後遺症が出てないか、いろいろ検査したんよ。あんたの目とか耳とかいろんなところを。」

「今はどうか知らんけど、当時は親が付き添うってことができへんような感じやったから、 そういう検査は一人で受けなあかんかったわけよ。」

「でも、まだちっさい時やから、親から引き離されると泣き叫んだり、暴れたりして検査自体が大変やったなぁ。 目の検査なんかした時には、皮下出血してたんやで。」

「で、耳の検査もしたんやけど、聞こえてるか聞こえてないか微妙なラインというか、 全く聞こえてないわけではなさそうやけど、他の子とはちょっと違うような…っていう感じやってん。」

「で、そうやって様子を見てるうちに、普通に喋れるようになってきたし、 まあ全然聞こえないんやったら、言葉を覚えられなくて、喋られへんからね。 そんな重大な後遺症も出てなさそうやったから、そこからは普通に生活してたわけよ。」

「小学校の時の聴力検査で学校から、『病院で精密検査を』っていうことも言われたんやけど、 小さい頃のあの検査の様子を見てる私としては、あんたにもうあーいう思いはさせたくないなっていうのがあって、 それであえてもう病院には連れていかんかってん。親としては、やっぱり子供のそういう状態は見たくないから。」

「まあ、右耳だけでも日常生活送る分には、特に問題なさそうやなっていうのもあったしね。」

:「ふ〜ん、なるほどね〜。治る見込みがないのは残念やけど、それがハッキリわかっただけでもよかったわ。 病院で検査して、耳の構造自体に異常が無いってこともわかったし。 『何でやろう?』とか、『ワイの耳ってどうなってるんやろう?』みたいな、今までモヤっとしてたことがスッキリ晴れた感じ。」

これからどうなるかは分かんないっすけど、とりあえず当分は今まで通り過ごせそうっすね。なんか安心しました^^

まあ、詳しい検査ができたのはすごく良かったけど、総合病院は待ち時間長ぇ〜^^; 病院着いてから出てくるまで、何だかんだと、トータル3時間くらいかかりました。

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