技能グランプリ&フェスタ2007でモノづくり精神に触れてみる
神戸国際展示場で開催された、技能グランプリ&フェスタ2007に行ってきました。 色々な実演や、体験教室が用意されているということで、かなりの人が来ていました。 開場直後くらいの時間に着いたんですが、その時にはもう既に入場待ちの行列が出来ていました。 子供連れの家族が多かったですね。
パンフレットとスタンプラリーの用紙を受け取って会場内に入ります。 スタンプラリーって、こういうイベントものでは定番なのかしら? 西宮の酒ぐらルネサンスへ行った時もスタンプラリーやってたし。 イベントの「つかみ」ってやつなんですかね。
とりあえずスタンプをコンプしてみた。会場がそんなに広くないので、集め終わるのもあっという間。
スタンプ済みの用紙を受付に持っていくと景品がもらえます。
もらえる景品はスピードくじで決定します。期待しながらスピードくじを開くと…、結果はハズレ!
ハズレの景品は、あめちゃんです。とほほ…。

一緒に来ていた友人はボールペンをゲット。
ステージでは大掛かりな実演が行われています。今日一発目のステージ実演は氷彫刻です。
チェーンソーをバリバリ使って、大まかな形を切り出していきます。いったいどんな形になるんでしょうねぇ。

このあと、ノミみたいな道具を使って、氷をゴリゴリと削り落としていきます。
しばらくすると、このような氷の彫刻が完成しました。水面から飛び上がった魚を捕らえようとする鷹?鷲?かな。
(ちょっと席を外していたので詳しいことは分からず。)

氷が透き通っているせいか、遠目だとちょっと分かりにくいですね。近くによってみましょう。

なかなか迫力ある表情です。細かいところまで彫りこまれています。口のまわりなんて特に細かいですよね。
手元が狂ったりしたらポッキリ折れそう。
続いて行われたのは、マグロの解体実演。使うマグロは、和歌山から直送されてきた生のキハダマグロ。
この日一番の大物だそうです。一本釣りで釣ったとのこと。

お刺身にすると、だいたい150〜200人前だそうな。解体されたマグロは、お寿司にして会場内で販売。
解体中にお話してくれたマグロ話も楽しいものでした。
◆キハダマグロは、とれたばかりのものはもう少し黄色味を帯びているが、
とってから時間が経つと魚体が黒くなってしまう。
◆マグロというのはサバ科でウロコは意外と小さい。
◆江戸時代くらいのお寿司は、今のような一口サイズではなく、押し寿司のような形をしていた。
◆トロは常温だとすぐに脂がまわってしまうので、冷凍技術が発達していない頃は市場の人達だけが食べていた。
◆カジキマグロという魚(正式にはカジキ)はマグロの仲間ではない。
などなど。マグロって身近な魚ですけど、意外と知らないことが多いですね。
スーパーに並んでいる切り身しか見たことないしなぁ。
肝心の解体なんですが、ステージ上で行われていたので見づらかったです。 客席からだとステージを少し見上げるような形になるので、 こちらから見ると、「マグロの背中orお腹だけしか見えてない」という感じになってしまうんですよね。
イベントっていうのはスペースや設備、持ち時間などが限られているから、 見学性と作業性を両立させるのはなかなか難しいんでしょうけど、もう少し見えるようにして欲しかったなぁ。 生モノってことで、作業性を優先させたのかな。後で販売するから手早く解体したいっていうのもあったんでしょうね。
カクテル製作やケーキ製作といったステージ実演も行われていました。
無料で製作体験ができる「ものづくり体験教室」は大人気。申し込み受付に長蛇の列ができていました。

あわよくば…なんて考えてたんですが、全然甘かったですね。
1コマの定員が10人前後だったので、どの枠もすぐに締め切られていました。
こちらはシルバーの指輪作り。皆さん真剣な表情です。

女性に人気のリース作り体験。

干支印の製作体験や、オムレツ体験、ミニ畳の花台製作などなど、楽しそうな製作体験が目白押しでした。
個別ブースでは、出展団体による実演が行われていました。
こちらは宝飾品加工の実演ブース。年季の入った道具がズラッと並べられています。

私が見た時は、シルバー製ペンダントのバリ取りをやってました。
黙々と作業されていたので話かけづらかったんですが、お話してみると結構面白かったです。
色々と教えてもらいました。
バリ取り用の道具は、自分仕様に改造したもの。 市販されているデザインナイフの柄に、自作の刃を取り付けて使っているそうです。 自作刃は、ノコギリの刃を加工して作ったとのこと。ノコギリ刃に使われている鋼(はがね)がちょうどエエ感じなんだそうな。
確かに、刃を手にとって見てみると、市販の物より厚みがあって丈夫そう。かなり使い込んだ感じが出ていました。 話を伺った職人さんいわく、「繰り返し砥いで使っているから、だいぶチビて短くなってきてんねん。」とのこと。 手に馴染んだ道具ってのは、なかなか手放せないんでしょうね。
自動車関連の団体は、車のヘコミ直し体験をやっていました。

まず、車のボディー用パーツを自分で叩いて凹ませるんですが、
その金槌の使い方が男の子と女の子では微妙に違う。
男の子は比較的遠慮がちに、女の子は結構思い切りよく叩く子が多いみたいです。
ヘコミ直しに使う道具は、金属製の当て金と木槌。 凹ませた部分の裏側に当て金をあてて、木槌で表から叩いていくんですが、これが結構難しい。 一方を直すともう片方が凹むといった感じで、なかなか元通りにならないんですよね。
指導してくれた人の話によると、我々素人は当て金を包み込むように握ってしまうことが多いとのこと。 そういう鷲づかみ状態で握ってしまうと、角度の微調整がきかないので、失敗する可能性が高いんだそうな。 指先をうまく使って、しっかりホールドするように持つのがポイントと仰っていました。
木槌は力を分散させるように叩くのがコツ。 言葉で説明するのは難しいけど、イメージとしては擦るというか弾くというか、なんかそんな感じ。 直線的に叩くのはあまり良くないみたいですね。
実際の現場では、塗装面を傷つけないよう木槌にガムテープを貼ったりとか、 角を少し落として丸めるといった工夫をされてるようです。
建築系団体の出展は組み木。釘を使わずに組んだ柱の模型が展示してあります。

柱の模型と一緒に並んでいたのが、この組木パズル。これ、どうやって組んであるか分かりますか?
皆でよってたかってバラしてみる。

あるポイントに気付けばバラせるようになるんですけど、それを発見するまでが大変でした。
しかもバラす順序を覚えておかないと、元通りに戻せなくなるという事態に。
柱の組み方や、精密に加工された木材の断面などを見ていると、 先人の知恵っていうのは大切にしなければイカンなぁと思いますね。
他には、左官団体による壁塗り体験や、クリーニング団体のアイロンがけ実演などがありました。
2009年3月に全国技能グランプリの兵庫大会が開催されるそうです。 今回行った神戸国際展示場周辺がメイン会場になるとのこと。 技能グランプリの会場にも体験コーナーや展示があるらしいですよ。